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【仏教】ふんわり偉人解説「ブッダ(仏陀)」について

ふんわり偉人解説

今日すべき事は明日に延ばさず、確かにしていくことこそ、よい一日を生きる道である」- 仏陀

ブッダ(仏陀)は日本ではお釈迦様という名で広く知られる仏教の開祖です。 彼は約2,500年前にネパール南部のルンビニで生まれたシャーキヤ族の王子、つまり勝ち組のスーパーエリートでした。 ですが色々あって29歳で思い立ち出家、35歳で悟りを開き80歳で亡くなるまでの約45年間もの間、人々に正しい教えを説き続けたすんごい御方です。

今回はそんなブッダの生涯と、その有難い教えを紹介したいと思います。

1. ブッダの生涯

誕生と若年期

  • 紀元前563年頃、4月8日に誕生(約2,500年前)
  • 16歳でヤショーダラ姫と結婚
  • 19歳で息子ラーフラが誕生

出家と修行

  • 29歳で王宮を出て出家
  • 6年間の厳しい苦行(断食など)を経験
  • 苦行では悟りを開けないと気づき、瞑想修行に転換

悟りの開眼と布教

  • 35歳でブッダガヤーの菩提樹の下で悟りを開く
  • 梵天(ぼんてん)の勧めにより説法を決意
  • 最初の説法で「四聖諦」「中道」を説く

晩年

  • 約45年間にわたり教えを広める
  • 80歳で入滅(にゅうめつ)(亡くなる)

上記が簡単にではありますがブッダの生涯の流れとなります。
さあ、ここから超意訳して彼の人生を解説していきます!

先に説明しましたがブッダは王子様だったので若い内に結婚し子供も授かっていました。 一見、順風満帆な人生に見えますが、裕福な暮らしの中でも彼は日々(このままで良いのだろうか……)と答えを求め悩み続けていたのです。

そうして29歳になる頃に四門出遊と呼ばれる老人・病人・死者・修行者との出会いと、その苦悩を目にした出来事を切っ掛けに出家を決意。 それから6年もの間、骸骨のようにやせ細るほどの苦行に耐えたのですが「なんか違くね?」と悟りに至れず、それまでの修行方法に見切りを付けます。

それからは菩提樹という神聖な木の根元でひたすら瞑想。飯も碌に食べず、集中、集中と極限の瞑想を続けていたところ、見かねた地元の女性に「流石にご飯くらい食べて下さい」と言われ粥を差し出されました。 これに対し「いや、修行中に粥は流石に……」と申し出を断ろうとしたのですが、今までの修行法で上手くいかなかったんだから気分転換にいいか!と前向きに粥を食べてみたところ、これが大正解! めきめきと思考に磨きが掛かり遂に”悟りの境地“へとブッダは至りました。

そんな悟りから導き出された沢山の教え、その中から主とされる考えをご紹介します!


2. ブッダの主な教え

四聖諦(しせいたい)

  1. 苦諦(くたい) :人生には苦しみがあること
  2. 集諦(じったい):苦しみには原因があること
  3. 滅諦(めったい):苦しみは消滅させられること
  4. 道諦(どうたい):苦しみを消滅させる方法があること

四聖諦は、人生の苦しみとその解決方法がある事を示しています。 例えば、「なぜ人は悩み苦しむのだろう?」という問いに対して、ブッダは「欲望や執着が原因だ、捨てなさい」と答えられるでしょう。 なるほど、確かにそれはそうですが欲や執着はそう易々と捨てられるものではない

では、どうすればそれらの苦しみから解放されるのでしょうか? そこで登場するのが道諦(苦しみを消滅させる方法)、つまり実践編となる「八正道」です。

八正道(はっしょうどう)

  1. 正見(しょうけん):正しい見解を持つ
  2. 正思(しょうし):正しく考える
  3. 正語(しょうご):正しい言葉を使う
  4. 正業(しょうごう):正しい行いをする
  5. 正命(しょうみょう):正しい生活をする
  6. 正精進(しょうしょうじん):正しく努力する
  7. 正念(しょうねん):正しい心の在り方を保つ
  8. 正定(しょうじょう):正しい精神統一をする

八正道は、日常生活で実践できる具体的な方法を示しています。”“と念押しされるだけあって仏教における正しさの根底だと考えて頂いて良いでしょう。「苦しみから解放されるには正しい行いを続ける必要がある。欲に溺れさ迷うは愚者の行い、愚か者と行くらいなら一人で行け」と意訳ですがブッダは説かれています。

中道(ちゅうどう)

中道とは、極端な考えや行動を避け、バランスの取れた生き方を選ぶことです。ブッダは快楽に耽溺(たんでき)することも、極端な苦行も避けるべきだと言われました。

例えば、ダイエットで考えてみると極端に食事を制限するのは「苦行」で、好きなものを食べ放題にするのは「快楽」です。 食事制限し過ぎたら私みたいに骸骨になるから程ほどにね、でもジャンクフードの食べ過ぎは太るからそれもNGよ。と中道の教えを説かれています。

縁起説(えんぎせつ)

縁起説は、全ての物事が因果関係によって生じるという考え方です。この世界のあらゆるものは、互いに関連し合っているという発想ですね。 一例として、リンゴが存在するためには農家の方による努力が最大の貢献ですが、その他にも太陽の光、栄養のある地面、新鮮な空気、配送の車、購入者の存在とか。なんやかんやどうのこうの、とにかく世界にあるぜ~んぶが繋がってリンゴは存在するんです!

よく”縁起がいい“という言葉を耳にしますよね。あれはすべての物事は関連し合い繋がっているのだから、良い出来事を目にしたのなら自らにも良い事が起きるに違いない、という考えから来ているんです。

3. ブッダの教えが現代にも伝わる理由

ブッダの教えは2500年以上経った今でも多くの人々の心に響いています。理由はその考えがとても合理的で、人間の本質的な悩みや苦しみに対して解決策を示しているからです。

現代社会では、物質的な豊かさを追求するあまり、心の豊かさを失っている人も少なくありません。欲に塗れ、怠りなまける、そんな私たちにブッダの教えは「本当の幸せとは何か」を考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

感想

ブッダの教えは、単なる宗教的な教義ではありません。誰もが知るべき原初の教えです。 それは、人生をより良く生きるための知恵であり、現代を生きる私たちにも大きな示唆を与えてくれるでしょう。

「四聖諦」「八正道」「中道」「縁起説」などの教えを日常生活に取り入れることで、一人でも多くの方がさ迷う日々から解放される事を願って今回は締めさせて頂きます。

ほなまた!

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